故有って中国語の勉強をしている。NHKのラジオ語学講座での独学だ。テキストの10月号が映画の台詞から中国語を学び字幕が無くても聞き取れるようにしましょう、という内容だ。
題材となる映画は2021年旧正月映画として公開された「こんにちは、私のお母さん」(原題:你好,李焕英)。公開6日後には興行成績480億円を突破。最終的に約900億円の興行収入を記録した。日本での公開は2022年1月。 【映画公式サイトより】
この映画は中国の人気喜劇女優“贾玲”が自身の母との実話をもとに自ら監督・脚本・主演に初挑戦した作品である。中国語のタイトルにある”李焕英”は亡き母の名前である。贾玲氏は母親との突然の別れという個人的な出来事を3年の歳月をかけて脚本として書き上げた。結果、彼女は「世界で最も興行収入を稼いだ女性監督」となった。 【NHKラジオテキスト「ステップアップ中国語」より】
私はこの映画を劇場公開時観ることができなかったので、ラジオ講座の予習も兼ねて早速配信で観ることにした。派手な映像技術やワイヤーアクションを駆使するでもなく、贾玲監督は長年培った演劇手法を用い場面展開をテンポよく見せ,台詞の一つ一つを演者たちに丁寧に語らせている。旧正月の映画館は書き入れ時で予算をかけた大作も連なる。良品だとは思うが何故こんなに大ヒットしたのか?私は大きく分けて二つの理由があると思っている。